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20年かかった高校卒業、その経験に「ただありがとう・・・」

 36歳での高校卒業、本当に嬉しく思います。

 

 思えば約20年間、自分自身を縛っていた高校中退というレッテルに向きあえたそんな1年間でした。

 

 そして、この湘南国際学院との出会いを通じ様々な年齢の学友が出来て、自分自身が忘れていた「何か」を思い起こさせて頂けたように感じ得ます。

 

 また一度、社会にでてから高校の教科書を読んでみると、今だから理解できることもたくさんありました。

  (勿論、学問としては難しくて勉強の必要性を感じましたが・・・)

 

 

 現代文では、「人の心のあり方」「自己と他己との関係性」を また「文学的な作品」にもふれあい、あらためて日本語・日本人の文化の素晴らしさを・・・・

 

 その他の教科でも「家庭とは?」「高齢化社会とは?」「福祉とは?」 そんな問題提起から、家に帰ってからインターネットで調べてみたり、図書館に行ってみたりしました。

 

 

 

 人は、いろいろなことにつまずき立ち上がりながら年を重ねていくけれど、たった1つのつまづきから自分の能力や意欲を狭めて、向き合えない自分、人間が作り出され、どうにもならないような罪責感のスパイラルにおちいることがある。

 

 また、ちょっとしたことがきっかけでそのようなトラウマと言われるものから解き放たれて、向き合えない自分とは違う「行動」「思考」が出来る。信じられないような自分のいることに気づく。

 

 

 

 自らの20年間の経験、この1年間の高校生活を通し、そのようなことを体験的に感じられとても大きな学びだったと思います。

 

 また、それらは高校を中退していなければ生涯感じ得なかったかもしれない。大きな回心の体験ともいえます。

 

 

 

 今後の自分が、どのような歩みをするのか明確なビジョンは想像しきれていないのですが、今 与えられていることにまず向き合ってみる。

 

 そこから自然とやるべきことが見えてくるのではないか・・・と、信じています。

 

 

 20年かかった高校卒業、その経験に「ただありがとう・・・」と書き記して締めくくります。

 

 

 学友、先生、家族、一人一人にそして二十年の月日に感謝します。

 

 

<平成21年度3月高校卒業生>

 

 

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